以前の私は、丼もの用の器を見るたびに、なんとなくモヤモヤしていました。使うときは便利なんです。親子丼や牛丼、うどん、煮物をたっぷり入れたい日には頼りになるし、見た目もそれなりに“ちゃんとした一品”に見える。でも、使い終わって食器棚に戻すたびに、「やっぱり大きいな…」と感じていました。深さもあるし、重ねても高さが出るし、数枚あるだけで棚の一角をしっかり占領してしまうんです。
しかも困るのは、丼もの専用としては優秀でも、毎日いちばん手が伸びる器かというと、そうでもなかったことでした。小鉢では足りない、でも大きい丼はちょっと大げさ。そんな微妙な場面で、結局ほかの器を引っ張り出してきて、食器が増えて、棚の中はますますごちゃついていきました。器そのものが悪いわけじゃないのに、私の暮らしには少しだけ合わなくなっていたんだと思います。
そんなときに気になったのが、大きめだけど深すぎない、兼用しやすいボウルでした。最初は「本当に丼ものまでいけるのかな」と半信半疑だったんですが、いわゆる昔ながらの深い丼ではなく、少し浅めで口径が広いタイプなら、見た目の圧迫感も減るし、収納も少しラクになるかもしれないと思ったんです。そこで選んだのが、大きめサイズのティーマのボウルでした。
実際に使い始めてまず感じたのは、思った以上に出番が多いことでした。丼ものはもちろん、汁気のあるうどん、具だくさんのスープ、煮物の盛り鉢代わり、時にはパスタっぽい一皿まで、かなり自然に受け止めてくれるんです。深すぎないので食卓でも重たく見えにくく、でも小さすぎないから物足りなさもない。この“ちゃんと使えるのに、専用感が強すぎない”感じが、今の自分にはすごくちょうどよかったです。
収納面でも変化は大きかったです。以前の丼は、重ねると高さが出て「そこだけ山みたい」になっていたのですが、この器は高さの圧迫感が前より穏やかで、棚を開けたときの詰まり感が減りました。たった数センチの差でも、毎日目にする場所だと気分がかなり違うんですよね。出し入れするときも、必要以上に“よいしょ”という感じがなくなって、自然に手が伸びるようになりました。
それと意外だったのが、献立を考えるときの気楽さです。「これは丼にするほどでもないし、でも小鉢だと変かな」と悩む回数が減って、迷ったらこれに盛ればなんとかなる、という安心感ができました。器の数を減らすって不便になることだと思っていたのですが、実際は逆で、使う器が絞られたことで毎日の判断が少しラクになったんです。
今では、器を買い足すときに「かわいいかどうか」だけじゃなくて、「本当に何役もこなしてくれるか」「棚に戻したときにストレスがないか」を前よりずっと意識するようになりました。あの頃の私は、器そのものより、器と暮らしの相性に困っていたんだなと今は思います。もし私と同じように、丼もの用の器が嵩張るけれど、小さすぎる器には替えたくないと感じているなら、大きめで浅めの兼用ボウルを一度試してみてほしいです。毎日使うたびに、じわじわと「これでよかった」と思えるはずです。