小さいのに迷子になっていた箸置きが、やっと落ち着いた話

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前は、箸置きの定位置がどうしても決まりませんでした。使うときには必要だし、あると食卓が少し整って見えるのに、しまう場所だけがずっとふわっとしていたんです。引き出しに入れてみても、スプーンやフォークの間に紛れて見えなくなる。小皿の近くに置いてみても、いつの間にか別の場所へ移動している。家族分をまとめておきたいのに、気づくと1個だけ違うところにあって、「また探すのか」と思うことが何度もありました。

たかが箸置き、と思えばそれまでなんですが、毎日使うかもしれないものが毎回すぐ出てこないのは、やっぱり地味に疲れます。夕飯の準備でバタバタしているときほど、こういう小さい迷子が増えるんですよね。ちゃんとしまっているつもりなのに、定位置があいまいだから、結局その日によって違う場所に置いてしまう。そうすると、次に使う自分が困る。その繰り返しでした。

そんなときに試したのが、引き出しの中で管理するのをやめて、マグネット式の小物入れを使うことでした。冷蔵庫の横の、立ったままでも手が届く位置に付けて、箸置きだけをそこに入れるようにしたんです。最初は少し大げさかなと思ったんですが、やってみたら想像以上にラクでした。

いちばん変わったのは、「どこにあるか考えなくていい」ことでした。これまでは引き出しを開けて、カトラリーの間を少し探して、なければ別の場所を見る、という小さな手間がありました。でも今は、箸置きはあそこ、と頭より先に手が動きます。見える場所にまとまってあるだけで、こんなに迷わないんだなと驚きました。家族分をまとめて入れても重ならず、必要な数だけサッと取れるので、以前みたいに1個ずつ探す感じもなくなりました。

それから、片づける流れもかなり自然になりました。洗い終わったあとに乾いた箸置きをそのまま小物入れに戻すだけなので、「どこへしまおう」と一瞬立ち止まることがなくなったんです。たったそれだけのことなのに、食後の片づけの最後が少しスムーズになるだけで、全体の気分まで変わるんですよね。引き出しの中をきれいに整理する方向も考えたことはあったけれど、私の場合は“埋もれる場所から出す”ほうが合っていたんだと思います。

見た目が気になっていたけれど、最近はキッチン向けのマグネット収納自体がかなり充実していて、今の暮らしに合わせて選びやすくなっているんだなと感じました。小さなものの定位置づくりという考え方も、以前よりずっと取り入れやすくなっている気がします。

今はもう、箸置きの居場所に悩むことがほとんどありません。小さいものほど、しまい込むより“見つけやすい場所に出しておく”ほうがうまくいくこともあるんだなと、やっとわかりました。以前の私は、片づけが苦手というより、物のサイズに対して収納の考え方が合っていなかっただけだったんだと思います。もし同じように、箸置きがいつも他のものに紛れてしまうなら、引き出しの中だけで完結させようとせず、マグネット式の小物入れで外に定位置を作る方法を一度試してみてほしいです。毎日ほんの数秒のことなのに、その数秒が積み重なると、食卓まわりの気持ちよさがちゃんと変わってきます。